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心理臨床オフィスまつだ

人付き合いが苦手なのは悪い事なのか

人間関係を考える時、概ね世間は、積極的な交流こそが望ましいという考え方を持っているように感じます。

確かに、人との交流は素晴らしいものですが、それほど一辺倒に考えられるものでしょうか。

人付き合いが苦手な人は肩身が狭い世の中

人には、あまり人間関係を広げ過ぎない方が良いのではないかと思える時が存在すると感じることがあります。

人付き合いは苦手人との出会いは、色々な刺激を受けたり、多くの学びの機会になることがあります。

ですが、別な見方をすれば、外から入って来る情報が、混乱を生じさせるということもないでしょうか。

つまり、どの考え方ももっともらしく思えて、ある人に話を聞いては影響を受け、また別な人に話を聞けば、やはり納得するのです。

影響を受けた本人も気づいているかもしれませんが、それでも、人との交流をもつことが素晴らしいのだという、世間のプレッシャーを感じ、人と会い続けなければという思いに駆られることはありそうです。

人に疲れる

そもそも、人との交流に疲れることはないでしょうか。

交流が苦にならない人であれば、一人よりも疲れにくいのでしょうが、元々、人付き合いが苦手な方にとっては、不本意に交流を多くしてしまうと、相当な疲れを伴うことになることが想像されます。

これは、お酒が好きな人はたくさん飲んでもある程度までは気分が良く、弱い人はビール2,3杯でも頭痛がしてくることと似たような話に思えます。弱い人が無理に飲み続けたら、大変な体調不良を催すことになります。

人間の交流も、苦手な人が一度に多量の交流を持続したら、後から緊張や疲れでお腹や頭が痛くなったりするのではないでしょうか。

世間の言う事は勝手

休日に部屋にこもって本を読む。これを聞くだけで否定的な見解を示す人もいることでしょう。もっと外に出なさいと言うかもしれません。

休日くらい、その人らしい過ごし方をしていいではないかと感じますが、否定されるべき過ごし方なのでしょうか。

世間の価値観から離れたところで、自分がどのように過ごしたいかを意識することは、その人らしい生き方を探していくヒントになるのではないでしょうか。

最後に蛇足になりますが、子供の頃、「もっと本を読め」とか「勉強しろ」と言われた経験を持つ人は多いと思います。

本というのは、だいたい籠って一人で読むものです。一方、「少しは体を鍛えろ」、とか「天気がいいのだから表へ出ろ」などという言われかたも多数の人が経験している所だと思います。

その他、「一人で過ごせることが大人だよ」とか、「いつも仲良しこよしじゃだめだよ」とか、このような言い方も時に耳にします。

世間は、「人と交流しろ」とか、「本を読め」とか、ずっと勝手なことを言っているもののようです。

まとめ

人付き合いに限らず世間は勝手な事をたくさん言って回っているようなものです。

一体何が真実であるか、本質であるか、或いは自分自身はどうありたいのか、これらを見極める力は育みたいものです。

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